「人が来ない」と嘆く前に。紹介したくなる職場をつくる

介護現場では、「求人を出しても応募がない」「人が集まらない」という声をよく聞きます。

では、どうすれば人が来てくれるのでしょうか。

令和7年度介護労働実態調査の結果を見ると、興味深いことが分かります。

採用で最も効果が高いと事業所が回答したのは「賃金水準の向上」で38.4%。賃金はもちろん大切ですが、もう一つ注目したいのが「職員による友人・知人の紹介」です。

紹介を実施した事業所の47.3%が「効果があった」と回答。また、働く側が現在の職場を選んだ経路でも、「友人・知人からの紹介」が33.8%と最も高くなっています。

つまり、「求人を出して待つ」だけではなく、今働いている職員が誰かに紹介したくなる職場をつくることが、採用につながる可能性があります。

では、どんな職場なら紹介したくなるのでしょうか。

職場定着に最も効果があるとされたのは、「休暇を取得しやすく、勤務日時を変更しやすい職場づくり」で57.9%。次いで「人間関係が良好な職場づくり」が54.6%でした。

さらに、介護関係の前職を辞めた理由では、「職場の人間関係に問題があったため」が27.3%で最も高くなっています。

休みが相談しやすい。勤務を調整しやすい。人間関係が良い。困ったときに相談できる。

こうした環境は、職員にとって「働き続けたい理由」になります。そして、それは「友人にも勧めたい」という気持ちにもつながっていきます。

介護テクノロジーを活用して業務負担を減らすことや、家族介護との両立を支援することも、働きやすさを高める取り組みの一つです。

採用というと、「どうやって人を集めるか」と考えがちです。でも、少し視点を変えてみて

「今いる職員が、友人に紹介したくなる職場になっているか?」

まずは、そこから考えてみてもよいのではないでしょうか。

求人広告や人材紹介には費用がかかります。

一方で、働きやすい職場をつくり、今いる職員から「うちの職場、いいよ」と紹介してもらうことも、立派な採用活動です。人を探すだけではなく、人を紹介してもらえる職場をつくる。それが、職員の定着にもつながり、採用コストの面から考えても、効果的な人材確保の方法なのかもしれません。

株式会社シェアサポート(Share Support)

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