国家試験という壁

 介護福祉士を育てる大学や専門学校などで組織する「日本介護福祉士養成施設協会」が昨年度の卒業生を対象とした「進路調査結果」を公表しました。卒業生の94.8%が介護福祉士の国家試験を受験し合格率は79.8%だった。受験を外国人卒業生にすると92.0%が受験し、合格率は38.0%であった。国家試験に在り方については養成校の卒業生でも国家試験の受験を義務付けることは決定しているが、国会での議論結果、先送りとなっている経緯がある。介護という「命」と「生活」を支援するものとしの“質”を担保することは重要であるが、養成校で培った知識と一定レベルの日本語を習得した“介護人材候補生”を帰国させてしまうことは大きな損失となってしまう。

 介護系の勉強をしている外国人の方に話を聞くと、何が難しいというと「現場では使わない専門用語の多さ」とのことでした。「おうがい=あおむけ」などがその例です。国家試験において正確は用語を理解していることは大切ですが、デジタル化によって入力画面も母国語に切り替わる時代です。用語に限らずに『在り方』を考える時期になっているのではと感じてしまいます。

株式会社シェアサポート(Share Support)

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