介護ロボットメーカーの複数の方とお話する機会がありました。「音声記録ソフト会社」「排便検知機器」「排尿検知機器」「移乗介助支援機器」とそれぞれ支援する分野は異なりますが共通していたのは機器をつかう上で「解決したい課題を明確にして欲しい」とのことでした。メーカーは開発段階から一定の利用者像を念頭にいれて機器を開発していきます。ゆえに機器には自然と「機器の対象となる方」と「機器の対象にならない方」が出てきます。この前提において「機器の対象となる方」を選定したうえで「何を解決したいのか」を明確にしておかないと機器が最大限の機能を発揮することができないとの事でした。また、機器はどんな場合においても万人にフィットするものはなく、フィットさせるためには人間の“工夫”が必要とのことでした。この工夫がないと機器を「使えるか使えないか」の目線でしか判断できないとのことでした。どの商品でも期待値と現実値に乖離が発生することを理解した上で、機器性能をしっかりと理解し、人間だけが出来る“工夫”というエッセンスを用いて対応していくことが大切であると感じました。
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