11月5日第191回社会保障審議会介護保険給付費分科会が開催され、次年度の介護報酬改定にむけて厚生労働省から改正の方向性が示されました。自立支援・重度化防止の推進の項目においては「VISIT(リハビリテーションに関する情報の収集)」と「CHASE(高齢者の状態やケアの内容などの情報収集と分析)」を一体的に活用するための方向性が示されました。科学的根拠に基づき介護サービス・リハビリテーションを提供するためのシステムですが、現場における入力業務の手間などの問題が指摘されています。委員からも「現状において、半数以上が導入する予定がない」との調査結果の報告や「まずはデータが円滑に収集できるように介護ソフトとの連携を充実すべき」との意見、「本来の目的は“全国どこにいても質の高いサービスを受けることができる為のシステム作り”はずだったのが、いつの間にか数値にこだわっているように感じる」との意見が寄せられました。現場においても「VISIT」「CHASE」を理解している方は少ないように感じます。システムは作ることがゴールではなく活用されることがゴールであるように思います。今後もこのシステムがどのように活用されていくのか注目していきたいと思います。
自立支援・重度化防止の推進(続)
株式会社シェアサポート(Share Support)
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