9月14日(月)第185回社会保障審議会 介護保険給付費分科会が開催されました。今回のテーマは「自立支援・重度化予防」を推進する為に必要な意見が求められました。委員の多くがアウトカム評価の必要性と「CHASE」および「VISIT」を導入・定着させるためには現場職員の負担を軽減し、データ入力作業をシンプル化すること。さらには介護記録ソフトと連携させることで入力業務を省力化させる事が必要との意見が述べられました。また両システムの価値を高めるためには収集した情報から好事例をフィードバックすることであるとの発言もありました。
しかし利用者情報を入力するシート「Barthel Index(バーセルインデックス)」に関しては「このフォーマットが総合的指標となる」という意見と「認知症に関する項目が入っていない」「50年前に作ったシートで、介護記録ソフトに入っていないシートではデータ入力の省力化にはならない」との意見があり、このシートの在り方については今後検討されていくものと考えます。
細かな意見の違いはありますが、委員の発言の根底には自立支援・重度化予防は最重要課題であり、「栄養・リハビリ・口腔ケア」が一体に進められていくことが大切という認識がありました。
次年度以降、事業所運営側にはアウトカム評価がより一層求められ、根拠に基づいた介護サービスや機能訓練、口腔ケアの取組みと結果が、報酬面も含めて評価される流れになっているので、いまから準備をしておくことが重要であると感じました。
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