新年度が始まって1ヶ月が経過し、そろそろ今年度の介護テクノロジー導入補助金についても各都道府県から要項などが発表される時期になってくるかと思います。おおよそ全ての都道府県において補助金申請にあたって「業務改善計画」の提出が求められるものと思います。この計画を作成するためには改善箇所が明確になっていないと計画は作成できません。「改善箇所を明確にする」は別な言い方をすると“課題を明確にする”ということになります。改めて“課題”とはどのような状態を指すのか、“問題”とは何か、“原因”とは何かを整理したいと思います。
〇問題とは何か →『現在』の状態と『理想』とする状態の間に差が生じている状態(物事)を指します。たとえば「入浴介助が昼食時間の前に終わらない」などがあります。生産性向上を目的として実施する職員アンケートの回答には理想と現実の間に差があること(=問題)を教えてくれるケースが多々あります。
〇原因とは何か →『問題』を引き起こしている要因になります。たとえば「入浴介助が昼食時間の前に終わらない」という問題に対して、要因を話あって出てきた答え、たとえば「脱衣室での着脱が時間が掛かっている」などが原因となります。
〇課題とは何か →『現在』と『理想」の差があるもの(=問題)の中で『解消しなければならない差(問題)』となります。たとえば「入浴介助は昼食時間の前に終わらせる必要がある」という表現になります(課題は「~する必要がある」、「~しなければならない」という表現を使います)。問題の中から解消が必要と判断した時点で『課題』となります。
課題を明確にするということは、数ある問題のなかで解消が必要と判断した事柄は何かということを明らかにすることになります。でも難しいことではなく、日常的に行っている「こんなコトになってるけど(問題)」→「それって●●が悪いんだと思う(原因)」→「このままは、まずいから直さないといけないよね(課題)」ということと同じです。因みにこのあとは「どうやって直す?」という話になります。これが「解決むけた協議または計画」となります。
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